単眼鏡型暗視スコープの特徴
暗視スコープは、その形状によって「単眼鏡型」「双眼鏡型」に分けられます。この記事で紹介する単眼鏡型は双眼鏡型とは違った長所、あるいは短所をもっています。
そこで、次の見出しからは単眼鏡型暗視スコープの長所・短所を具体的に解説します。この型ならではの良いところが伝われば幸いです。
長所1:高い携帯性
長所の1つ目は、その「携帯性の高さ」です。2つスコープを必要とする双眼鏡型に比べて、単眼鏡型はかなり小さく・軽くまとまっている点で優れています。
暗視スコープが必要となる場面では、あまり荷物を増やしたくない場合が多いです。例えば夜間の狩りや登山、サバイバルゲーム、野生動物の観察などで大きなリュックを背負っていては、思いがけないところで行動に支障が出てしまいます。そういったとき、単眼鏡型の小ささは役に立つでしょう。
また、暗視スコープはヘッドギアや三脚などで固定する場合を除き手で持って使用することになります。じっとスコープを構えたままでいる際に、その軽さのありがたみがわかるはずです。
長所2:非常に近い距離でもピントを合わせられる
2つ目の長所は、単眼鏡型ではピントの合う最短距離が比較的短い(ことが多い)ということです。
双眼鏡型では、その構造上50cm辺りより近いものをうまく見ることができません。しかし、単眼鏡型の暗視スコープには、さらに近い距離でもピントを合わせることができるものも存在します。
ただしあくまで「できるものもある」というだけで、すべての製品がそうであるというわけではないことに注意が必要です。
短所:平面的な見え方
単眼鏡型のもつ弱点は、見るものに立体感や距離感が出にくいことです。これは仕組み上避けることができません。
人間は二つの目で見た映像を脳内で合成することによって、ものを立体的に見たりそれと自分との距離を感じたりすることができています。これはスコープを通しても同じことで、片目で見る単眼鏡型ではどうしても平面的に見えてしまうのです。
単眼鏡型の暗視スコープを購入する際には、こうしたデメリットが用途に対してどれほど影響をもつか考える必要があります。
例えば、暗所で自分の周りの確認をするだけなら距離感や立体感はそれほど重要ではありません。しかしサバイバルゲームや狩りなどでは標的との距離が重要になります。